いよいよ会場入り
初めての大会で
右往左往 上下斜め
キョロキョロわくわく
まさに右も左もわからない
アリスワンダーランド状態
俺は10mエアプローンにエントリー
50m射撃の石川チームは
会場が違うから知り合いもだれも居ない
単身で乗り込んでるからな
イイネ この感じ
敵地に乗り込んできたみたい
ベルリンを思い出すぜw
大会人数は総勢で40名くらいかな
こっから競技スタイルに分かれていく
15名くらいは学生
やっと石川県事務局の人発見僕の町!
いろいろ聞いてようやく
落ち着く
と その時だったー
射撃あるある
荷物がとんでもなく多い
クレーはほとんど荷物ない
裸みたいなもん
けどライフル射撃はとにかく荷物多い
銃はもちろんの事 射撃ジャケットから
小物道具や装備にやたら荷物ある
みんなバカでかいスーツケースで移動する
120%旅行と間違わられる
そんな中
相手選手と廊下すれ違い様に荷物がぶつかる
あ、すいません とこちらが頭を下げると
ちらっと見て そのまま何にも言わず立ち去る
ほぉ
やるか?
射撃の前に ドンパチやるか?
準備はできてるぞ こっちは えぇ
まぁ 許す どうみても年下や
自分の射座につくと
※射座 自分のライフルを打つスペースの事
もう先客が
選手がもう待機している
まじめー
号令がかかるまで射座には入れないのに
もう準備している
ハッピーターン食ってる場合じゃねー
俺も待機する
今日はよろしくお願いします。ぺこり
一切返事なし
ほぉ
やるか?
こちとらいっさいがっさい準備出来とるぞ
ドンパチやるかコノ
まぁいい
号令がかかると
自分の射座に入っていい
すべて英語で進行される
初発までに25分間の猶予が与えられる
10分間でライフルを打つ準備や
着替え 銃の組み立て 調整を行い
15分間試射ができる
それが終われば
競技スタート
60分間のうちに
60発を撃ちきり
点数の争いが始まる
ひっさしぶりの緊張
めっちゃいい
緊張を楽しむってのはまさにこの事なんやな
スタートの合図が鳴り響く
さぁいくぞ!
15発撃って休憩すると決めている
計3回とることにしている
目を休めるためと
体温の調整に服を脱いだり
水分とったり 目薬したり
ハッピーターン食ったり
60分の射撃時間をどう使おうが本人の自由
家ちかい人は家帰ってもいい
俺は3回休憩とるけど
1回も取らない人もいれば
もっととる人もいる
バラバラ
1回目の休憩ターン
多少の緊張もある
俺はいつも出だしがかなりいい
けど、やはりうまく当たらない
まだ片足がアリスワンダーランド状態
ちょっと一休み
射撃の難しさ
それは
「確信の弾道」
と言われている
たとえば
一発目 10.9点の満点を取っても
常に同じ打ち方してるのに
次の二発目になぜか10.9点が出ない
呼吸
頬付け
肩入り
引き金
同じにしているが
どこかが違うのか
つまり
なぜ10.9(満点)が出たか「わからない」
逆も一緒
なんで今外れた??ってなる
※弾丸の不良品もたまにある
クレーは多少のアドバンテージがある
散弾のばらけ幅で皿をかすめる事はある
※この説明ちょっと難しいので割愛
ライフルに偶然の着弾はない
微妙な肩位置のずれ
視線のわずかな泳ぎ
呼吸の吸い込み吐きだしのタイミング
スリング側の静脈の血流の圧迫具合
※スリング 銃と腕を固定している金具
銃身の数ミリのブレが
10m先50m先300m先では
1マイクロが数センチの幅になり
※マイクロ ミリの下
点数がでない
大げさではなく全部本当
どこが違うか
撃ち続けて掴むしかない
なんで今の外れた?と自問自答しながら打ってる
むむ
どうやら
雲行きが
あやしい、、ぞ
つづく