※前ブロつづき
左まゆげをくねりあげ
右目を瞑って
上唇を鼻にくっつけるという
ザ、変顔をかまし
なんとか補導員からのするどい眼光をかわし
目線を落とした次の瞬間
ダルシムの軽やかな空中体制からの
ドリルヘッドが走馬灯のようにスローモーションで
向かってくるじゃありませんかーーー
むいーー
体に染みついたサマーソルトキックのコマンドを
すぐさま入れるが
さまざまな敵と激戦している疲れか
そんな体力は残っていなかった
アスリート並みの緊張感はもはや限界だった
一瞬サマソルの体制の方が早い気がしたが
ドリルヘッドの接触範囲がおそろしく広い
なんだこれ、
この説明わからんやつ 全くわからんね
ベガを目の前にして最後の100円が消える
悲しい、、、
じいちゃん死んだときより悲しい すまんじいちゃん
そもそも見張りはどうした！？
仲間を見捨てるのか
いやすでに火あぶりか
もはや探す体力も上着を羽織る気力もない
１２月の寒空に半そでのまま
仲間の無事を祈り うんこして帰る
という日々がほぼ学生生活の大半をしめるｗ
勉強もろくすっぽせず高校生に成り上がった俺は
順調にストⅡの腕もあがりはじめる
しかしそれと同時に問題が発生しはじめる
それは
「ストリートファイター争奪戦」である
いわゆる 席が空かない
順番待ち これはどうしようもない
ちいさなゲーセンの宿命
ダライアスとじゃんけんガムで時間をつぶすものの
ダライアスをしている間にも
輩どもがむらがっているし
じゃけんガムのガムばっか溜まる
学校やすんで もしくは抜け出てストⅡを
やりにく訳にはいくまい という
真面目さのかけらだけはまだ残っていた
これは困った
この問題につけこみ待ったをかけた
ある刺客が登場する
それは
SNK シリーズ
「餓狼伝説」
「龍虎の拳」
「サムライスピリッツ」の三銃士である
これにはまいった
本当にまいった
浮気する気はこれっぽっちなかったが
ストリートファイターに順番が回ってこない
しかたなく
試しにプレイをせざるを得ない
これが見事に当てはまる！！！
おもしろい
色合い 滑らかさ コマンド キャラの大きさ
後出しじゃんけん的な要素もあり
一気にみなが餓狼伝説に流れ込む バーンナックゥーー
しかたない 席が空かないのだから
ここで俺様も見事に餓狼伝説にはまる
ゆるしてくれ ガイル少佐
一番最初に使ったキャラ
ガイル少佐
はじめてソニックブームを出した事の
新鮮さはいまだに覚えている
すまん ガイル少佐
そして
勢いに乗ったSNK
すぐさまサムライスピリッツで革命を起こす
これがはまるはまる
一気にストⅡに影を落とし始める
さらにこの辺あたりから
女子キャラの登場
女子に目が無い中高生のど真ん中を打ち抜く
今でいう エロキャラ
全然まだエロくは無いんだけど
単純にアホだから
２Dに恋するｗｗ
8ビットに恋する感じ
勝手に好きになる
ストⅡキャラに
「春麗」はいたものの 職業 中国の刑事
格闘に重きを置きエロさが今ひとつなかった
高校２年あたりから
自転車が活躍し
他の町にある
でかいゲーセン
ショッピングセンターに目をつける
いわゆる遠征
お菓子とHIオレンジ缶と少しの小銭を
ポケットにねじこんでペダルを蹴りこむ
2隣ほどの町に大きな
ショッピングセンターがあって
その２階がほぼゲーセン
７割筐体で２割が乗り物１割お菓子コーナーという
まさに夢の楽園
このパラダイス感に４００円くらいしか持っていない
ザコは腕を上げざるを得ないｗｗ
うまくなってクリアするしあるまい
おれは自信があった
なぜかゲームがうまかった
しかしデカイゲーセンにはからくりがある
CPU設定がめちゃんこ強い問題である
ゲージの減りに目を疑う！！
昇竜拳くらうと半分減る マジか
みるみる100円がなくなる
友達はクソ弱いから
じゃんけんガムをやりまくる 1回10円
ここでさらなる事件勃発
俺たちはいわば
アウェー
地元の高校生にしたら面白くない
「どこチュー」問題のまくあけである
友達が絡まれる
ごたごたしてるの見えてるけど
俺はゲームに夢中
「じゃんけんしてガム食べてるだけー」
と連呼して だれもが知っている
じゃんけんガムの特性を説明している
すまん俺は今手が離せない
耐えてくれ
どうしてもおれは今
やらなければならない事がある
龍虎乱舞のコマンドを知りたい
今お前にかまっていられない
「龍虎の拳」
当時にはめずらしく
隠れコマンドが存在した
ある条件にしか発動しないコマンド
「龍虎乱舞」
その正確なコマンドを知って
SNKに送ると 餓狼伝説トランプが当たるという
斬新な企画があった
これを知るのにすでに6000円以上
投入しちゃってる
とその時だったーーーー
次回につづく